この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Vesica Pisces
第9章 太陽は静寂を焦がす
メールはすぐさま返ってきた。
“ベッドで話して終わりとかありえねーんだけど”
“私は楽しかったよ”
“ベッド本来の役割っつーのがあるんだよ”
“一応寝たよね?”
“バーカ、意味がちげーよ”
意味?ベッドで寝る…ねる!?
“今度は本来の使い方するからな!!”
怒涛のメールの最後はそう締めくくられていた。
家に着くとすぐさま母の姿を探した。
『お母さん、昨日はごめんなさい、ありがとう』
「おかえり、今度ちゃんと紹介してちょうだいね」
『うん、わかった』
部屋に戻って着替えるとベッドに寝転んだ。
ベッドの本来の使い方…そういう事だよね。
目を閉じると…未だにはっきり浮かぶ夜がある。
初めての夜と、数日後の彼の台詞。
透は違うと振り払いたいのに、絶対違うとなどと確信はやはり持てない。
もしもう一度そうなってしまったら…楽しみにしていた10日後がそういう日にならなければいいと願わずにいられない。
「伽耶!!昨夜の外泊はなんなんだ!?」
突然開いて捲し立てた昌樹にウンザリしながらも、ちゃんと夕食の席で透の事を説明した。
“ベッドで話して終わりとかありえねーんだけど”
“私は楽しかったよ”
“ベッド本来の役割っつーのがあるんだよ”
“一応寝たよね?”
“バーカ、意味がちげーよ”
意味?ベッドで寝る…ねる!?
“今度は本来の使い方するからな!!”
怒涛のメールの最後はそう締めくくられていた。
家に着くとすぐさま母の姿を探した。
『お母さん、昨日はごめんなさい、ありがとう』
「おかえり、今度ちゃんと紹介してちょうだいね」
『うん、わかった』
部屋に戻って着替えるとベッドに寝転んだ。
ベッドの本来の使い方…そういう事だよね。
目を閉じると…未だにはっきり浮かぶ夜がある。
初めての夜と、数日後の彼の台詞。
透は違うと振り払いたいのに、絶対違うとなどと確信はやはり持てない。
もしもう一度そうなってしまったら…楽しみにしていた10日後がそういう日にならなければいいと願わずにいられない。
「伽耶!!昨夜の外泊はなんなんだ!?」
突然開いて捲し立てた昌樹にウンザリしながらも、ちゃんと夕食の席で透の事を説明した。