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Vesica Pisces
第11章 太陽は静寂に沈む
「無意識に煽るの、やめろ」

手首を取られてベッドに仰向けに倒される。

「急に居なくなるとかマジでムリだし」

「一人で泣くとかも、あり得ねーし」

「俺だけでいーでしょ…?」

強気な透の瞳が揺らいだのを初めて見た。

「…クソッ…だっせ…おいっ、笑ってんじゃねー!」

ぐしゃぐしゃに髪をかき混ぜられて、それでも笑っていた。

透を近くに感じる。

だけど、もっとそばに行きたい。

「そろそろ俺のものになっとく?」

こくんと小さく頷くと、透の笑顔がくしゃっと広がった。

両腕の中に抱え込まれる様にして何度も交わすキス。

最初は目が合う度に笑っていたけれど、だんだんその瞳に熱がこもる様になる。

確かに揺らめき始めた欲情の焔は、身体の境界線を少しだけ薄くしてくれる。

頬に、耳に、首筋にと移って行く唇の熱さに、熱がこもって焦れったくなる。

「伽耶」

すぐ目の前で動く唇の音を聴けたらどんなに幸せなんだろう。

「とーぅ…」

「クソッ…ずりぃんだよ」

拗ねた素振りをみせてくれるのは、拙くも名前を呼んだからと、それがちゃんと届いているからだと自惚れたい。

長い長い口づけの後、透は部屋着を取り去った。
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