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Vesica Pisces
第1章 太陽×静寂=99…
お盆休み明けの社食ランチで、未知の帰省土産の鳩サブレーを口にしながら明らかに興奮している未知の話を伺った。
「でね!何年ぶりだろ、6年?7年かな、隣に住んでたお兄ちゃんがね、こっちで働いてたの!!家もね、私の家の隣の駅だっていうじゃない!これは運命だよ」
「運命って…アンタ彼氏いるじゃん、章吾」
「初恋だったんだ〜嘉兄…ほらコレ!自分の店のモデルもしてるんだって!」
未知のスマホを覗き込むと、モノクロのブロックチェックシャツに黒のパンツ、サングラスを掛けた一目でイケメンと認識できるその人が写っていた。
未知曰く実家にあったパンフレットをもらってきた物を撮ってきたらしい。
「おばさんから連絡先もゲットして、電話したんだーそしたら今度飲もうって事になって…「行くっ!!」
身を乗り出す和可菜に、だよねとその手を掴む未知。
飲み会の話しは直ぐにまとまりその週末に決行された。
「初めてまして!いつも未知がお世話になってます」
未知の頭をぽんぽんと撫でながらそう笑いかけた嘉登に、二人は見惚れていた。
モデルだけある長身と整ったマスク、それでいて斜に構えた雰囲気もない。
「でね!何年ぶりだろ、6年?7年かな、隣に住んでたお兄ちゃんがね、こっちで働いてたの!!家もね、私の家の隣の駅だっていうじゃない!これは運命だよ」
「運命って…アンタ彼氏いるじゃん、章吾」
「初恋だったんだ〜嘉兄…ほらコレ!自分の店のモデルもしてるんだって!」
未知のスマホを覗き込むと、モノクロのブロックチェックシャツに黒のパンツ、サングラスを掛けた一目でイケメンと認識できるその人が写っていた。
未知曰く実家にあったパンフレットをもらってきた物を撮ってきたらしい。
「おばさんから連絡先もゲットして、電話したんだーそしたら今度飲もうって事になって…「行くっ!!」
身を乗り出す和可菜に、だよねとその手を掴む未知。
飲み会の話しは直ぐにまとまりその週末に決行された。
「初めてまして!いつも未知がお世話になってます」
未知の頭をぽんぽんと撫でながらそう笑いかけた嘉登に、二人は見惚れていた。
モデルだけある長身と整ったマスク、それでいて斜に構えた雰囲気もない。