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Vesica Pisces
第1章 太陽×静寂=99…
駅から15分ほど歩いただろうか。
嘉登と居るとあまり距離を感じなかったが、薄暗い公園の隣にぽつんと倉庫らしきそれは建っていた。
一見しただけではただの倉庫だ。
嘉登と一緒でなければ、入ってみようなどとは思えない外観だった。
安っぽいドアを開けると、その中にはコンクリートの打ちっぱなしの壁と重厚な木の扉が待ち構えていた。
ドアの横には受付らしい机と、厳つい黒人の男性が建っていた。
「ヨシト!!」
握手をしたままハグ。
着替えの入ったカバンはクロークを兼ねているそこに預けた。
ゆっくりと開く扉と、少しずつ姿を現わすそこ。
思わず息をのんだそこはいくつものファンボックスが点在するスケートパークだった。
BMXを丸で体の一部かの様に操縦する。
「こういうの苦手?うちもスポンサーのイベントなんだ」
ぶんぶんと首を振って、目の前で繰り広げられるトリックに目を奪われる。
「気に入ってくれたのは嬉しいけど、未知たちが待ってるよ」
立ち止まってしまったのを笑われながら、未知たちが待つ場所へと向かう。
嘉登と居るとあまり距離を感じなかったが、薄暗い公園の隣にぽつんと倉庫らしきそれは建っていた。
一見しただけではただの倉庫だ。
嘉登と一緒でなければ、入ってみようなどとは思えない外観だった。
安っぽいドアを開けると、その中にはコンクリートの打ちっぱなしの壁と重厚な木の扉が待ち構えていた。
ドアの横には受付らしい机と、厳つい黒人の男性が建っていた。
「ヨシト!!」
握手をしたままハグ。
着替えの入ったカバンはクロークを兼ねているそこに預けた。
ゆっくりと開く扉と、少しずつ姿を現わすそこ。
思わず息をのんだそこはいくつものファンボックスが点在するスケートパークだった。
BMXを丸で体の一部かの様に操縦する。
「こういうの苦手?うちもスポンサーのイベントなんだ」
ぶんぶんと首を振って、目の前で繰り広げられるトリックに目を奪われる。
「気に入ってくれたのは嬉しいけど、未知たちが待ってるよ」
立ち止まってしまったのを笑われながら、未知たちが待つ場所へと向かう。