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Vesica Pisces
第1章 太陽×静寂=99…
ソティリオを始め、ベッカーもエディも一線で活躍するライダーであり、モデル顔負けのマスクを併せ持つ。
リゾート地でもある其処のバーの店員ならばイケメンなど見慣れている筈だが、店員だけでなく客もそのテーブルの面々から目を離さない。
「どれ?」
「俺、右かな」
口元を隠しながらそれとなく視線を一周し、目に留まったテーブルの女の子を品定めする。
「トオルは?」
「あー…俺明日、朝一滑りたいんだよね」
ビールを飲みながら、だらりとソファーにもたれ掛かる。
「女よりボードかよ」
「いーや、どっちも戴きます」
飲み干したビール瓶をテーブルに置くと徐ろに席を立った。
ふらふらと出口に向かって歩き出すと、すかさず女の子が不自然に近寄っていく。
二言三言交わすとソティリオらのテーブルに背を向けた。
その背からは裏ピースが見せつけるように指を曲げ、勝利を宣言していた。
「俺、アイツ嫌い」
「俺もー」
男だけでなく、彼を掻っ攫っていった女にも同様の視線が向けられていた。
リゾート地でもある其処のバーの店員ならばイケメンなど見慣れている筈だが、店員だけでなく客もそのテーブルの面々から目を離さない。
「どれ?」
「俺、右かな」
口元を隠しながらそれとなく視線を一周し、目に留まったテーブルの女の子を品定めする。
「トオルは?」
「あー…俺明日、朝一滑りたいんだよね」
ビールを飲みながら、だらりとソファーにもたれ掛かる。
「女よりボードかよ」
「いーや、どっちも戴きます」
飲み干したビール瓶をテーブルに置くと徐ろに席を立った。
ふらふらと出口に向かって歩き出すと、すかさず女の子が不自然に近寄っていく。
二言三言交わすとソティリオらのテーブルに背を向けた。
その背からは裏ピースが見せつけるように指を曲げ、勝利を宣言していた。
「俺、アイツ嫌い」
「俺もー」
男だけでなく、彼を掻っ攫っていった女にも同様の視線が向けられていた。