この作品は18歳未満閲覧禁止です
こじらせてません
第2章 馴致
「……ありがとうね。気持ちだけで充分だよ」
そう言ってミサがアキラの手を握ると、彼も握り返してきた。
「だって……」
「いいの」
もう一方の手を巡らせて、彼の袖を引いた。
「今日はおうちじゃなく、ブラブラしよう。二人で外、歩いたことなかったもんね」
「……はい。……あっ」
「ん?」
「でも、ミサさんの会社の人とかに、会ったら……」
ペットはそんなことを気にする必要はない。
さっきのビキニを見に戻ろう。彼の好きな、別の色もあるかもしれない。