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こじらせてません
第2章 馴致
一人暮らしの部屋、女あるじは不在の密室で一人、思春期の健全な男の子が、誰にも迷惑をかけずに情欲を満たしている。

スマホでいかがわしい動画でも見ながらなら、しつけが必要だが、クローゼットから見つけてしまった主人の形見であるならば、正しい能動的行動だとみなすことができる。

(あっ……)

一昨日、アキラが放った宣託の飛沫は、ソファに並べていたクッションにまで飛んでいた。

汚してしまった、と彼は恐縮していたが、洗濯するか新しくすればいいから気遣い無用だとなだめた。

……クッションはクローゼットに隠してある。見つかってしまう。

昨日も引っ張り出し、胸の中に抱きしめて彼の形代とした。

乾きシミへ鼻先を付けると、滲みていたものか、あるいは記憶が鮮烈だったのか、経験するまで知らなかった特有の匂いに陶然となった。

今も、鼻腔に漂いそうだから、後者かもしれない。

アレを見つけてしまったら、アキラはどう思うだろう。
彼の罪悪感が、少しは薄まるか。だがあまり下着に執着してもらうと困る。
当然、中身のほうを重視してもらわなければならない。

(アキラくんが、わるいんだ。そんなことするから)

言いがかりや、やつあたりではない。
現実に、その件でアキラを責めたとすれば、これは冤罪である。

だが、ミサはもとよりそのつもりはなかった。
したがって、これは、言い訳である。

ミサはスマホを置くと、便座から少しヒップを浮かせた。
付け根で乱れていたショーツのサイドを持って、膝まで下ろした。

サイドの紐は、今はほどいてはいけない。アキラに緒を咥えて引っ張ってもらうために。

踵をへりについて膝を屈し、脚から抜いていく。

シアータイツでは、アキラはうまくできなかった。
失敗経験をもとに、今日は太ももまでのセパレートタイプにしている。このほうが、やりやすいはずだ。

今はストッキングは脱ぐ必要はない。
下着を台に置くと、代わりに――リップグロスを手に取った。
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