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こじらせてません
第2章 馴致
向こうも、こちらが満点解答を求めていることに気づいて、送ってきているのかもしれない。

だから、言葉だけでは、いけないのだ。
好きだから、見たいと言ってくれている。

今日、明るい中で肉体のすべてを見せたならば、彼は一昨日以上の宣託を発するだろうか。

「ンクッ……!」

リップグロスが引かれると一緒になって外へめくれてくる花弁を見て、ミサは声を漏らした。つまんでいる柄のところまで、蜜が沿い垂れてきている。

こんな淫らな場所を目の当たりにしても、スカートの中でしてくれたように、ふんだんにすすってくれるだろうか。

自信はない。
自信はないが、いつまでももったいぶってはならない。

ペットとの間には、信頼関係が必要なのだ。

『ありがと』ミサは生唾をのみ込み、『でも、べつにHなことはしたくないの?』

思ったとおり、返信がなかなか帰ってこない。
ドン引きしている――それを恐れるくらいなら、今晩、裸体を晒そうなんて思わない。

(うう……、アキラくん、はやくっ……)

右手を早めた。開脚した中心から、わずかに音が立つ。

『したくないの?』

もう一度、送った。

『したいです』

瞬きすると、涙粒が落ちて、自分でも驚いた。

『すごく?』
『はい』

(アキラくんっ……)

頭の中で絶叫して、絶頂が始まると脚を畳み、身を硬くした。
潤いで歪む視界の中、

『わたしも、すごく、はやくあいたい』

と送って、余韻の波間で痙攣を繰り返した。

どこからどこまでが妄りに思念して、どこからどこまでが計画的だったのだろう。

しばらくうずくまっていたミサは、震える指でリップグロスを抜き取ると、その胴身がどうなっているか見ないようにして、トイレットペーパーで拭った。

あまり半裸……身につけているのはストッキングだけだったから、半分をゆうに超えていたが、とにかくこんな格好でいたら、カゼを引いてしまうか、延々と続けてしまうかのどちらかだ。

衣服を整え、自分自身に対しても何くわぬ顔で、リップの付いたハンカチにグロスを包んでポケットに仕舞ってから、改めてスマホを見た。

『ありがとう。ミサさんに言われると、すごく、うれしい』
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