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こじらせてません
第3章 幽閉
なので、もう一度、

「なに、してるの?」

と、今度はミソラへターゲットを絞って問うた。
本当はアキラに答えて欲しかったが、彼は口をつぐんでいた。

「なにって……、見ればわかんじゃん?」

弟と違って、聡明ではないのだろうか。見ればわかるなら質問をしない。

しかし、"What are you doing now?"という質問に、「ご覧の通りです」なんていう回答が返ってくる可能性は、こちらの質問意図が伝わっていない以外に、もう一つ考えられた。

居直りだ。

なぜだ。
なぜ、ミソラは居直っているのだ?

……上半身、ブラジャーだけの姿で。

しかも、この前会ったときは、弟の年上の彼女を敬ってくれていたのに、話し方が変わっている。あからさまに、好意的ではないことがうかがえる。

彼女としては、彼氏の姉とはなるべく仲良くしたい。「自分より一回り年下の彼氏と同じ歳の姉」という、少々ややこしい関係だが、

「ミソラちゃん、何してたか、教えてくれない?」

接し方として、最も相応しい距離感だと思った。

「言ってもいいの?」
「うん。見ただけだと、よくわかんなくって」

へつらうつもりはないが、「わかっていません」ということも明示すると、ミソラはプリーツスカートの裾をポンポンと払い、

「エッチしようとしてた」

と言った。

発言してもいいかと訊かれて、許可したのだから、発言したことそのものを批判してはいけない。また、何をしていたか問うたことに対して、ミソラはしっかりと答えたのだから、回答したことそのものを批判してはいけない。

「……誰と?」
「アキラと」

まさかと思って念を押したが、そのまさかだった。見渡す限り、この部屋には男性はアキラしかいないから、実に信憑性があった。

ただ、そのまさかを聞いても、何かが解決したわけではなかった。

「――アキラくん」
「……はい」

アキラはうつむいている。
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