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こじらせてません
第3章 幽閉
「ミソラちゃん、お姉ちゃんだ、なんてウソついたの?」
「……」

アキラは黙った。
今は、別に言いがかっていないのですが。

「お姉さんはいるか」あるいは「女きょうだいはいるか」とは、聞いたことはない。ただし、「カノジョはいるか」と聞いたことはある。記念すべき日だ。

彼は、いない、と答えた。

銀座で遭遇したとき、アキラ自身が、この人はお姉さんである、と紹介したのだ。
そしてこの子も、特に訂正はしないどころか、姉らしくふるまい、彼を弟らしく扱った。

虚偽であるならば、共謀したということになる。

ミサは生まれてこのかた、暴力を奮ったことはなかった。だが、アキラの答えしだいでは、距離を詰めた上、右手を振り抜く体と心の準備はできていた。

「ウソじゃないよー。男と女の双子って二卵性なんだから、ソックリじゃなくてもしょうがないじゃん」
「ごめん、ミソラちゃん。アキラくんに聞いてるんだ」

割り込んだミソラへ目を向けず、アキラを向いたまま言った。

「……いいえ、本当に、お姉ちゃんです」
「ほんとうに?」
「はい。本当です」

いずれ戸籍謄本を見せてもらおう。

アキラは消え入りそうな声になっている。
だが、これくらいで消えてもらっては困る。

「わかった。えっとね、それでなんだけど、エッチ、……しようとしてたの?」
「……その……」
「はやく答えて?」

アキラは顔を上げた。
こんな時なのに、やはり……顔立ちが理想すぎるし、瞳に吸い込まれそうになる。

「そんなつもりないです」
「もおっ、なんだよっ! それっ!」

ミソラがベッドをボスンと叩いたが、ミサは無視をした。

「じゃ、なんでこんなことになってるの?」
「……」
「なんで、ミソラちゃんがここにいるの?」
「……」
「なんで、下……なんにも履いてないの?」

問い続けた。ただ単に質問をしているわけではない。

「わ、わからない……です」
「わからないわけないでしょ? アキラくんのことだよ?」
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