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こじらせてません
第3章 幽閉
「いっ、いえ、そうじゃなく……」ミサの語尾が低くなると、アキラは焦って訂正し、「お、お姉ちゃんが何考えてるのか、わからない、です」

そう補足した。

「まーた、そんなこと言ってさー。ずぅっと言ってんじゃん」

居直りから、激昂、そしてふてぶてしい態度。
ミソラはプリーツからのぞく瑞々しい生アシを誇るように組み、横柄な姿勢となっている。

しばらくアキラを見つめていたが、ミサは鼻から大きな溜息をついた。
これ以上、アキラを質し続けることができそうになかった。

「ミソラちゃん」
「んー?」

だから組んだ足を揺らし、片手で髪をイジっているミソラからヒアリングすることにした。どうせ弾劾に至ってしまうのならば……この子を追求したほうがいい。我欲がそう訴えている。

「アキラくん、弟だよね?」
「うん、そうだよ」
「……なんで、弟とエッチするの?」

弟の彼女の部屋で。
しかしどこで実施しようが、質問が変わるわけではない。今はWhereは重要ではない。

ミソラが毛先を摘んだまま、見上げてきた。
眉間が寄っている。つまり、睨まれた。

「言っとくけど、私、アキラとはまだ一発もしてないよ?」

会話が成立しなかったが、

「いっぱ……」慎みのない単位を嫌い、「……一回もしてないの?」
「そーだよ。だって私、処女だもん」
「……」

セックスをしようとしていた。
姉弟で。
ここはミサの家である。
しかも処女であるという。

(んー……)

断片しか提示されないのが、いけないのだろう、問題が収束する気がしない。

「えっと、……ミソラちゃん。全部教えてくれる?」
「はー?」

わっかんないのかなー、この……身体言語を翻訳しようとしたミサだったが、心の防波堤が最後の波まで押し寄せるのは妨げた。翻訳結果のみならず、その態度にもカチンときたが、彼女以上にキレるのは、立場的にも交渉的にもよろしくない。

「ね、ミソラちゃん。私のこと嫌ってる?」
「……。うん、そーだね」

嫌ってるなら、なぜ、その相手が帰ってきた部屋にとどまっているのかも質したかったが、いたしかたなく優先度を下げ、
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