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こじらせてません
第3章 幽閉
「ええと、そういう話じゃなくて……」
「いいじゃん、別に。アキラと、女しかいないんだし。おっぱい丸出しにしてるわけじゃないし」

よもや、上衣の着用を拒否することによって、強制退去を抑止しているのではないか。

そう訝しんでいると、

「……まあ、ミソラちゃんったら、おやめなさい、そんなはしたない……」

母親が困惑を漏らした。
ただし、この人もブラジャー一丁だった。

ミソラの話を聞くことによって、彼女がブラ一丁であることには合点がいったが、母親もブラ一丁であることが解明されたわけではなかった。

いや、母親もこの部屋にいることじたい、ミソラからは何の説明も与えられなかった。

「いえ、でしたら、おか――」

おっと、あぶない。

寸でのところだった。
ミサは、この人とは初対面であるはずだった。

「――どちらさま?」

多少、不格好に付け加えると、黙っていたアキラが、

「えっと、……母……です」

と紹介をする。

「別にトモミちゃんなんか、お継母さんじゃないし」

すぐに、ミソラが舌打ちをして吐き捨てた。
どうやら、ミソラは母親に対して、よい感情を持っていないようだった。

よい感情を持っていないのに、ファーストネームに「ちゃん」づけで呼んでいる。

とはいえ、よい感情を持っていない弟の彼女を、ファーストネームに「さん」づけで呼んでいることを鑑みると、徹底されており、彼女の中では相手への感情と呼称には因果関係がない、とも捉えることができた。

それにしても――

「あ、どうも、はじめまして……。えっと、あの」仲介すべきアキラは、母親をミサに紹介してくれたが、ミサを母親に紹介してはくれなかった。「ア、アキラく……、アキラさんとお付き合いさせていただいてます、高橋ミサといいます」

「あ、ああ、はい。わたくしはトモミと申します。まあまあ……すごく、おキレイなかたですわね」

準備不足だったから、たどたどしい自己紹介となってしまったが、トモミはさして気にしている様子はなかった。
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