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こじらせてません
第3章 幽閉
更にすりつかれ、抑えきれない愛しみを表現された。

密着している。

昔習った、アフリカ大陸西海岸と、南アメリカ大陸東海岸を思い出した。アルゼンチン北部あたりが圧迫されている。

さっきの、アキラの囁きが思い出された――後ろから、したいです。

「あ、え……そういうこと?」
「……いいですか?」

ヒップの溝へ、神威が沿うている。
先端が尾てい骨の近くをくすぐっている。

ミサが読んできたマンガでは描かれていなかったが、本来は排泄を担う場所で、性愛を果たす方法があることくらいは知っていた。

……してみたい、ということだろうか。ただ、聞き及ぶところでは、色々と準備が必要だったはずだ。

「ホ、ホントにしたいの?」
「はい。……、そ、その……、入れたいです」

だが、侵入口と神威の円周にはかなりの乖離がある。

「んと……。今日は、ゆ、指……、くらいなら、……いいけど」
「はい、ぼ、僕も、指以外は、入れないつもり、です」

正直、指でも相当怖い。

「じゃ……、いいよ」

しかし、リプライの通り、彼の希望に応えるのは、有効な解法だと思われた。

腹にあったアキラの手が動き始めて、ミサは意を決して手首を離した。

草むらを撫でてくる。
リラックスさせようとしてくれているのだろうか。特段、緊張がほぐれる場所ではないのだが。

「やあっ!!」

叫んですぐさま、自分で口を塞いでしまうほど、あられもない声が出た。

完全に背後の穿孔にだけ意識を向けていたところへ、アキラの手が股間の深くへ差し込まれた。
錠の外れた柔門が二本指で開かれ、残った指で、蜜が花弁の縁へまぶされていく。

勘違いに気づいて安堵したのも束の間、粘液で充分に潤滑された指先が、祠の入口をクルリと一周押し広げた。

「あうっ、あ、……だ、……らめ」

またもや脳効率が落ちて、手のひらで塞いだ内側にこもる声が、舌足らずになっていた。
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