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こじらせてません
第1章 捕縛
全冊、おおよそのストーリーが頭に入っている。主人公は「バリキャリ」女性が多い。

バリバリのキャリアか、と問われると、そうだ、とは言いづらいが、少なくとも社会人ではあるから、非常に自分を投影しやすい。意図的に収集している。

ワンパターン化を避けるためのバリエーション付けに関しては、相手方、つまり男性側の設定に持たせて収集している。

見つけたのは「同期モノ」だった。

安原が頭に浮かんだ。
安原だけが同期ではない。他にもいる。

だが、安原が浮かんだ。

マンガを読みつつ自らを慰めている時、黒居はおろか、個別具体的な誰かが浮かんだことはなかった。このマンガを初めて読んだ時も、誰も浮かばなかった。

だが、今回は、安原が浮かんだ。

確かに、安原はカッコいい。
入社時からアウトドア系でスタイルがよく、今も維持している。やや濃いめの顔立ちも、首から下に合っている。自己都合で言えば、自分よりも背が高いところがポイントが高い。

自分的にも、社内的にも、同期の中で、というより、社内のこの年代で、最もカッコいいという評価だった。

だが、安原が浮かんだのは、カッコいいからではなかった。

新入社員の時、親睦を深めるために同期どうしで飲みに行った。皆でワイワイと飲食し、会話は盛り上がり、親睦は深まった。

次の機会、安原から声がかかって、また皆で親睦を深めるためかと、飲みに行ったら二人だけだった。二人だけだったが、会話は盛り上がり、親睦は深まった。

親睦が深まったところで、安原が海に行かないかと言った。車を持っているそうだ。

彼の車は、おそらくはバスではないから、海へ出かけるのは同期の皆で親睦を深めるためではなかった。
なのでミサは、「二人で?」とは問わなかった。代わりに、「何しに?」と問うた。

安原はサーフィンをやっているそうだ。
なのでミサは「私、サーフィンをやらないけど」と言った。

すると「俺がやっているのを見てればいい。時間はかからない。サーフィンだけではなく、海鮮料理の美味いレストランを知っているし、海岸沿いの夕日がキレイな穴場も知っている」という旨の回答があった。
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