この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
こじらせてません
第3章 幽閉
「んー……、私、アキラくんのお昼ごはんのこと、ぜんぜん忘れちゃってて。そういえば、おこづかい渡してなかったな、って。自分から、『おこづかいください』なんて言い出しづらいでしょ、ふつう」
「……ミサさん」

するとアキラが、神妙な顔で見つめてきた。

「ん?」
「その、ちゃんと払います。服とか、食べ物とか、光熱費とか……」
「いいの、そんなの気にしないで」
「だって、たくさん買わせちゃって……。シーツとかまで」
「……シーツ?」
「え、あっ……」

サイドテールを解いておいてよかった。
顔つきは忍耐とファンデーションでなんとかなるが、耳先が赤くなるのはいかんともしがたい。

「あっ、て、なに?」
「いえ、……ごめんなさい」
「また、あやまる。わるいことしてるの?」

羞恥が言いがかりを呼ぶ。
ミサは語気を荒らげることで隠匿を図った。

「アキラくんがするからでしょ? あやまるなら、もうしないよ?」
「そんな……」
「しない?」
「……」

「ほら黙った。おこづかいは、いらないなら、無理には渡さないし……ゆ、指も、しないなら、無理にはさせない」
「します……」
「イヤイヤ?」
「したいです……」

なんだか言わせている気分になってきて、羞恥が悲哀に変貌しそうだった。羞恥の延長線上に愉悦はあるが、悲哀の延長線上には、ない。

気を取り直そう。

「……私が仕事してるあいだ、本読んでるフリして、チラチラ見てたでしょ?」

真横のアキラがチラ見していたのを見たということは、ミサもまたアキラをチラ見していたということだったが、委細かまわずに言うと、

「はい」

と返事をされて、メガネをかけ、ヘアスタイルを変えた甲斐があったというものだった。

「見とれてた?」
「はい……。仕事してるときのミサさん、キレイで、カッコよくて」
「……仕事してるとこ見て、興奮してた?」
「はい……、いえ……」

……まだ、言ってはくれない。

ミサは脚を組んでみせた。なお、フロントスリットである。

「そんな言いかただと、したのかしてないのか、わからない」
「し、しました」
「会社に来てたときもしてた?」
「え、えっと……。見てました」
「興奮してたかどうか、きいてるの」
/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ