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こじらせてません
第3章 幽閉
つまり、理絵子は安原とマンツーだと思っている、ということだ。
おいおい、なおさらではないか。

「三宅さんが、安原くんだけを誘ったなら、私が行くと、きっと怒られる」
「そう言わずにさ、助けてくれよ。あいつ、絶対俺が全額出すと思ってるだろ? どこに連れてくつもりか、わかったもんじゃないし……。今月、サーフィン行きすぎてあんまり金ないんだよ。高橋が来てくれたら、たぶん、割り勘になるじゃん?」

知ったことではない。
大根で役立たずの上に、吝嗇か。

だがふと、この大根が、世間一般的には偏差値50を軽く超えており、それなりの恋愛経験を有しているだろう、と思いついた。

この安原の窮地を手助けしてやれば、見返りに、今の自分を悩ませる元凶について、男性の意見が聞けるかもしれない……。

――つきあい始めてから、アキラとの仲が良すぎる。

アキラは、あらゆる意味で絶倫の少年である。
神威は、鎮まるまで何度も宣託を下す。

そして、まもなく本当に、生理がやってくる。

生理中でも仲良くできないわけではない、ということは知っているが、生理現象を目の当たりされてしまう屈辱以上に、肉体的不調が伴うので、できれば勘弁してほしい。

アキラの性格を考えれば、篤実に言えば、無理強いをしてこないだろう。

ただ、神威は大丈夫だろうか。
率直に言うと、ガマンできるのだろうか。

我慢することが、彼氏が彼女に見せる優しさというものだ、と、各サイトで謳われていた。

だがおうおうにして、そういったサイトは、あらゆる意味で利用者が女性であることを前提として構築されており、むしろ取り立てて謳っているところに、世の男性のおおかたはガマンができないことを逆説的に裏付けているのではないかと思えた。

こづかいの件と同様、ミサはアキラに我慢を強いたくなかった。

また、特に、アキラは思春期である。

優しさという理念を追い越して、湧き上がる熱望を、なんとしてでも処理したいと思ってしまうのではないか。

これからも生理は定期的にやってくる。

やってこなかったら大変だが、それはさておき、いつか――処理を、別の女に委託するなどという発想が芽生えないとも限らない。

考えただけで、テーブルに拳を打ち付けそうだった。
絶対に避けなければならない。
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