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こじらせてません
第3章 幽閉
同じ不安に晒されている同志を探していると、ごく自然に、一つの議論に行きついた。

生理のときは、女性特有の器官以外の場所で、男性特有の器官を癒してやるべきだ、と。

そうか、手か。
追懐による欲情とともに、そう発想したが、読み進めてみるとどうも違った。

『口でしてあげると、すごく彼氏が喜んでくれる』

多くの女性がそう言っていた。

だがネット上では、どんな主張であれ、必ず反論が存在する。

『女は毎月辛い思いをしているのに、くだらない男の性欲のために、してやるべきではない』

これまた、多くの女性がそう言っていた。

生理中だと、口内炎ができることがある。
痛みに顔をしかめてしまうと、味覚に不快を示しているのか、とアキラに勘違いされる可能性もある。

それに、存在を知っておきながら、これまで一度もアキラに供してこなかったのは、未経験であるがゆえの技量不足を露呈したくなかったからだ。
他者承認欲求と、自己承認欲求の両方に端を発した躊躇がある。

しかし、

『彼に気持ちいところを訊きながらすると、感じてるとこが可愛くて好きー♪』

という新たな切片を見つけてしまった。

何と、可愛いのか。

四つん這いで、手でしてやっただけでも、あの可愛さである。

それ以上に?

あらがいがたい誘惑だった。
しかも、いきなり妙技を尽くさずとも、協業で成果を出していけばいい、とのことである。

実に悩ましかった。

女性向けのサイトであるから、女性目線の意見しかない。この件について、男性はどう思うのだろうか。

「……どうかな?」

何も安原は、ミサがオーラルセックスに関する意見交換をするか否かに逡巡していたあいだ、待たされていたわけではない。

意見を伺ってみようかと考えたのは一瞬のことで、すぐに冷静になろう、と思い直した。

つまり「一瞬の気の迷い」だった。

ところで、自分だって理絵子は苦手だし、用件もわからず、誘われてもいない、彼女主催の飲み会に出席するのはコワい。

安原には勘違いがあると思った。

理絵子のコワさが10だとして、自分を誘えば、5ずつに分散されると思っている。
しかし飲み代とはわけが違う。
安原も自分も、受けることになるコワさは、それぞれ10なのだ。不安なのはわかるが、安原も落ち着いてほしい。
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