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こじらせてません
第4章 拘繋
口端から涎が垂れそうになって、いったん唇を締めて呑み込む。

「うっ、あっ……、い、いいよ、そんなこと、しなくても」

尻もちをついたまま、アキラが後ろへにじろうとしたが、ミサは根元へ手を置き、

「したいの。体は、大丈夫」

彼を見上げた。

「と、飛び散らないように、してあげる」
「う……」
「出してね」

ミサは、拳から突き出た頭を含んだ。

(……ンーッ!)

彼の匂いと味が、充溢してくる。

クルンと舌を巡らせると、滑らかな舌触りだった。
締めつけるほど、漲りが如実に唇へと伝わってくる。

「ああっ! ミサさんっ!」

間髪いれず、熱い汁がほとばしった。
畢竟を迎えるにあたって、名前が呼ばれると、いつも胸が震える。

「……ン、……ン」

舌腹へと幾度となく宣託が下されてくる。その度に、鼻から声が漏れた。

髪をかきあげようと思ったが、やめた。
そうしよう、と思ったわけではないのに、密封したまま、自然吸い上げてしまっていた。頬が窪んでいるかもしれない。そんな横顔を見られたら、恥ずかしい。

脈動は、長く続いた。

もう少し出るのかな、と思って口内の空気圧を下げると、

「ふぁっ、ああ、ミサさんっ、やっ、ミサさんっ!」

宣託の余りが流れこんできて、アキラが切ない声を発して悶えた。

直後は過敏となるのに、性差はないらしい。
キュン死しそうになりながら、頭をゆるく上下させつつ、最後まで吸い取っていった。

そのまま喉を開きたかったが、伏せ身では難しかった。
ミサは背を伸ばし、顎を上げ、溢れてくる唾液と混ぜて飲み込んだ。はあっ、と息を吐き、次に吸い込んでも、残り香が上気道の全体で漂っていた。

「い、っぱい、でた」

喉が絡んで、またむせたので、照れ笑いをしてごまかした。

「ご、ごめん……」
「あやまらなくて、いいの」
「う、……ありがとう」
「ありがとう?」
「うん。すごく、うれしい」

ガッツポーズが出かかったが、ふと視界の端に、まだ頭を振っている神威が目に入った。

「もっと、出したい、よね……?」
「いや、そんな無理しなくていいよ」

頭は痛いし、お腹も痛い。
だが神威をいつくしんでいるときは、それを忘れていたのだから、大丈夫。



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