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こじらせてません
第4章 拘繋
そしてミサは、もう一つのプリンシプルに気づいた。

中高時代、校則に従い、化粧をしなかった。

また、「許可なく、アルバイトを行なってはならない」とあったので、アルバイトもしたことがなかった。

また、「許可なく、遊興施設に立ち入ってはならない」とあったので、ゲームセンターやカラオケへ行ったこともなかった。

まだ他にもあるのだが、総じて、校則で禁止されていたことは、一切しなかった。

よって、素行優良な生徒である、と評価されたのである。

しかしよくよく考えてみると、それは素行不良な生徒が存在したから、相対性において下された評であり、「人は身も心も清らかに、美しくあれ」とされた「べし」像を全うした、と言われたわけではなかった。

盗撮を行えば、「べからず」の規定にしたがい、条例違反者――というか犯罪者である。痴漢を行えば、「べからず」の規定にしたがい、盗撮を行なっていなくても、同じく犯罪者である。

だが盗撮を行わず、痴漢も行わず、ありとあらゆる法規の「べからず」に違反していない人を、「犯罪者ではない」とは言えても、「善良なる市民である」と言えるかというと、それは言いすぎだった。つまり、「べからず」をいくらやらなかったところで、「べし」を満たすことにはならないのだ。禁止事項をいくら増やしたところで、「あるべき姿」、すなわち理想像の要件を満たすわけではない、ということなのだ――

「――勝手に、動いちゃだめだよ」

そんな考察を行なったにもかかわらず、ミサの口からは容易に禁戒が出るのだった。

リビングのソファに、アキラは従順に座っていた。
パジャマの前ははだけ、ズボンはすでにない。ビキニブリーフは片脚から抜き取られて、膝に丸まっていた。

そして首輪。
勝手に外すな、と言い置いてある。

両手は後ろに組ませていた。手首を拘束しているわけではない。しかし、勝手にほどくな、と言い置いてある。

「なんか……、ずっとひくひくしてる」

開かせた脚の真ん中で、神威か屹立していた。
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