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こじらせてません
第4章 拘繋
「好き、です、すごく」
「お、思い出したように、言わないで」
「大好きです」
「んんっ……、ス……」

スゴい。
脳が液化しそうだ。

ミサを乗せたまま、アキラが腰を揺らしたから、ソファが軋んだ。
すぐにリズムが取れた。タイミングを合わせて、腰椎も、十字靭帯もはたらく。

「ス……?」
「す、……あっ! や、だめ……」ギュっと抱きついて、耳朶へ唇を押し付けた。「いく」

「んっ、あ、えっ、なんですか……?」

吐息にこもって聞こえなかっただけだろう。

「……な、なんでも、ない」
「いま、なに、言おうと、したんですか?」
「あうっ……! ……き、きもちいい?」
「そんなこと、きいたんじゃ、ないですよね?」
「私も、そんなこと、きいてないよっ」

グッと力が入り、いつの間にか自主的にはたらいていた関節を抑えられた。

背けていた顔を戻されて、額が合わせられる。
潤んで光る瞳が見つめてきていた。

「ス、なんですか?」
「……ス? ……、ス……」

どうやら「い」を訊きなおされていたわけではなかった。

しかし一回り年下の少年を前にして、手放しに「スゴい」と絶賛するのも、大人の女としてのプライドが許さなかった――というのはタテマエで、恥ずかしかった。

「ス、スカートはいたままだと、興奮する?」
「……」
「しない?」
「……します」

静止しているつもりでも、彼の鼻先が上下しているから、動いてしまっているらしい。
貪婪すぎると思われたくなくて、

「じゃ、いっぱい、していいよ。出して」

と言うと、アキラが腰を両手でつかんできた。

ミサは彼の肩につかまって、天を仰いだ。

(わたしの、もの……)

他の女から得られるであろう限界効用が、自分から得られる限界効用を上回ったとき、限界効用均等の法則にしたがって、アキラは財を分配するかもしれない。

口へ含もうと、神威を目の前にしたとき、それを思って泣きそうになった。

誰にも、渡したくはなかった。

「アキラくんっ……」

伸び上がってくる神威を迎えうつように腰を下ろすと、最奥が打突された。

もう一人暮らしではない部屋の中で、ミサは二度と離すまいというほど神威を搾りあげた。




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