パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 拘繋

顎を上げて、その２のキスを催促すると、吸いついてきた。
噴き出すしぶきが、もう一方の脚へ向かって撒かれてくる。

（もう、べつにさわりたくないのかな……）

無防備に脚を開いているのに、アキラの手はタイトの中へねじ込まれてこない。

場所は間違えたが、指を入れたいと言ってくれたのに。
限界効用の逓減をゆるめることができるのならば、間違えた場所であってもかまわないのに。

「――ひざまくら」

ミサがそう呟くと、アキラは唇を離し、訝しげに見つめてきた。

「ひざまくら、させてってなんで言わないの？」
「……ひざまくら？」
「脚、好きなのに」

唐突すぎて、何のことかわかっていない。
こうなるのは百も承知だった。

「脇の下も、したいなら言えばいいのに。生理じゃなくても、お願いしたらいいのに、なんで言わないの？」
「だ、だって、そんなこと」
「変？　でも、こうやって膝で挟んであげたら、すごいエッチになってるよ」

ミサはノブを摘むように、突き出た神威の頭を握った。
五指でエラを弾く。脚肉の狭間で、神威がびくびくと踊った。

「ふぁっ……あっ」
「きもちいい？」
「うっ、はあっ」

ヒップだけでバランスを取るのは、脇腹が更に苦しめられることになるが、ミサはもう一方の手も床から離し、アキラの股間へ真下から入れた。
指先が触れるだけで、果実がキュッと持ち上がって収縮する。

「おへんじが、ないよ？」
「きもちいいっ……、ですっ……でも」

でも、の先は聞きたくない。

果実を軽くもぎ、神威の頭を軽く捻ると、

「……う、す、好き……ですっ、ミ、ミサさん！」

アキラが叫んだ。

「出る？」
「は、はいっ、あうっ……！」
「……ん、じゃ、もう、いいよ」

ミサが言い切る前から、宣託が始まった。

アキラもまた無理な体勢だったのか、前へ手をついた。
ミサの手を越えて、脚や床へと広がっていく。

アキラの腰が打ちつけるように動くのを、屈した脚で受け止めながら、宣託がすべて述べられ終えるのを待った。

――脈発が収束する。

ミサはシャギーラグに散り、フローリングにツヤめく白濁を見つつ、

「好き？」

そう囁いた。

「う、うん……、あうっ、あ、あんまり、イジらないで、ください……」