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こじらせてません
第4章 拘繋

先端の残滴を、まだ敏感な首周りへ馴染ませて、
「なんで、好きなの?」
「え……? うっ! はあっ」
ヒクつくアキラは聞き取れなかった。
「なんで、好きなの?」
もう一度、問う。
オープン質問は苦手なのは知っている。しかし、問う。
相対的に、身長差がさほどなくても、くっつけるし、
相対的に、年齢差があっても、大人っぽいと感じることができるし、
相対的に、承認欲求から発揚された美に、価値を見出せるし、
嬉しく感じられるのだとしても。
それは雨が降ってきて、水面にところどころ生じる波紋と同じなのだ。
「なんで、好きなの?」
「え……? うっ! はあっ」
ヒクつくアキラは聞き取れなかった。
「なんで、好きなの?」
もう一度、問う。
オープン質問は苦手なのは知っている。しかし、問う。
相対的に、身長差がさほどなくても、くっつけるし、
相対的に、年齢差があっても、大人っぽいと感じることができるし、
相対的に、承認欲求から発揚された美に、価値を見出せるし、
嬉しく感じられるのだとしても。
それは雨が降ってきて、水面にところどころ生じる波紋と同じなのだ。

