この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
こじらせてません
第4章 拘繋
体内で一酸化窒素が放出されて、動脈が開かれ、平滑筋もゆるみ、海綿体が血液に満たされて、膨圧で上向き始めている。

触れてはいない。だから反射性ではなく、中枢性といえる。

これも波紋にすぎないのかしら、と思っていると、両腕が正面から伸びてきて、いっぽうは後頭部へ、もういっぽうは脇の下から背中へと回った。

先ほど一度抱きしめられたのだが、胸に及んでくる甘ったるしさが格段に違った。

髪を梳かれ、顔の向きを調節され、唇を吸われる。
指先が背中をなぞってくると、ゾクゾク度も格段に違った。

黙ってキスをしていた。まさぐられて情欲が煽られていた。
それで女が何とかなるわけではないが、ミサはされるがままになっていた。

なぜならば、したいようにしてもいい、と言ったからである……というのはタテマエで、何とかなっていた。

頭の手が耳の縁をなぞり、首すじから胸元へ降りてくる。
ひとつひとつ、丁寧にブラウスのボタンが外されていく。

裾がスカートから引き出され、袷が左右に開かれて肩から外される。

もちろん、ぬかりのない下着だったが、ミサは少し身をよじった。

ブラウスの袖が抜かれる。スカートのホックも外され、ファスナーも開かれた。
さすがは不世出の少年は、片手で器用にタイトをウエストから下ろしていった。

もちろん、ぬかりのない下着だったが、ミサは横座りへ変えると、長い脚をピッタリと閉じあわせた。

ここまでくると、アキラの意図を察していた。

ここはリビングである。
寝室に比べて、明るさが格段に違った。

かつて、彼の姉と継母に乗り込まれた日に、彼へ体のすべてを晒した。
仰向いた顔の上に跨ってもみせた。

だが、晃々とした場所で、着衣を剥かれていくと、ぬかりのない下着を着用しているのにもかかわらず、羞恥が昂騰していく。

(んー……)

ところで、アキラはちっともガバッとこないのだった。

アキラに唇を吸われているあいだに、黒の下着とセパレートストッキングだけになってしまった。

驕心が過ぎるとは思っていないが、結構、ガバッときてもおかしくはない出で立ちになっていると思う。
/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ