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こじらせてません
第1章 捕縛
普通のホテル。シティホテルとか。
ラブホテルからの発展の発想である。ラブホテルほど目的は明確にならないが、一定の期待なら持たせることができる。

これもまた性愛の場における、典型的な選択肢だし、ホテルのバーで飲んでからの、「今夜の私、酔っちゃって素直なの」的なオシャレな口実は、マンガの中でもよくあった。しかし言うまでもなく、アキラは未成年であるから、その流れは期待できない。

彼の部屋。
実は最も採用したい。
彼の部屋に行ってみたいし、
彼の生活の香りに包まれたいし、
彼の寝床に寝そべってみたいし、
彼を取り巻く大人の目から隠れて、コソコソとした感じが淫靡だ。

性愛の場における、理想的な選択肢だが、他の場所はこちらが主体性を持つことができるが、ここだけは、彼に連れ込んでもらわなければならない。イニシアチブが取りづらいということは、Howが困難を極める。

……。

「適当に座ってね。……コーヒー、紅茶、お茶、どれがいい?」
「あ、はい、なんでも」

部屋に入ったところで、立ったままだったアキラを促し、ミサはキッチンへと向かった。カウンターキッチンだから、湯呑みをゆすいでいるあいだも、彼の動向を確認できる。

誰にも迷惑をかけない一人暮らしで、対面キッチンにいったい何の意味があるのか、自分で借りておきながら疑問に思っていたのであるが、今日で氷解した。優雅な挙動で、部屋を見回している。ロボット掃除機に任せる気にはなれず、早起きして掃除をしたから心配ないだろう。ニオイを嗅いでいるかどうかは視認できないため不明だが、空気清浄機を回しっぱなしにしたから、おそらくは心配ない。

「どうしたの?」

それでも、あまりにもアキラが立ったままなので、念のために訊いた。

「キレイな、お宅ですね」

ホッとした。

「……そうかな、普通じゃない? とにかく座って。立ってたらジャマだよ?」
「えっと、どこにですか?」
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