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薔薇色に変えて
第7章 突然あたえられた二人だけの時間
小此木さんたちがいない間に、どんな話をしようかと思いめぐらせている間に
いつものモーニングセットが運ばれてきた。
コーヒーの香ばしさはいつもと少し違うなと感じた。
私も三枝さんのように、違いがわかるようになったのかもしれない。
「成沢さん朝ごはんはもう食べたの?」
「え?ええ、簡単に」
「明日からはここで一緒に食べませんか?」
奥さんを亡くされてから成沢さんも一人の朝食を仕方なく続けてきたはずだ。
私がここでモーニングを食べる目的である、誰かと一緒。
それを成沢さんにも味わってもらいたいのだ。
「いいんですか?ご一緒しても」
遠慮がちな口調ではあったが、彼の目元は緩やかに喜びを表していた。
「私はね、一人の朝食がつまらないからここで毎朝食べているんです。
人の輪の温かさ、それにどれだけ救われているか・・だから、ね?
2人だけの間は一緒に食べましょう」
2人だけ・・
さりげなくそう言ってしまったが、成沢さんは自然に言葉を受け取ったようだった。
いつものモーニングセットが運ばれてきた。
コーヒーの香ばしさはいつもと少し違うなと感じた。
私も三枝さんのように、違いがわかるようになったのかもしれない。
「成沢さん朝ごはんはもう食べたの?」
「え?ええ、簡単に」
「明日からはここで一緒に食べませんか?」
奥さんを亡くされてから成沢さんも一人の朝食を仕方なく続けてきたはずだ。
私がここでモーニングを食べる目的である、誰かと一緒。
それを成沢さんにも味わってもらいたいのだ。
「いいんですか?ご一緒しても」
遠慮がちな口調ではあったが、彼の目元は緩やかに喜びを表していた。
「私はね、一人の朝食がつまらないからここで毎朝食べているんです。
人の輪の温かさ、それにどれだけ救われているか・・だから、ね?
2人だけの間は一緒に食べましょう」
2人だけ・・
さりげなくそう言ってしまったが、成沢さんは自然に言葉を受け取ったようだった。