パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 突然あたえられた二人だけの時間

「そうですね、一人より二人のほうが楽しいし、
　何を食べても美味しく感じるでしょうからね・・あ、私の作るポテトサラダ、
　味は大丈夫でしょうか？マスターの味はまだまだ出せないですが・・」

不安そうな目でプレートの中のポテトサラダを見てから、
タッパからスプーンで一すくいして味見をする。
その神妙すぎる目元がおかしくて、つい吹き出してしまった。

「そんなに心配そうな顔しなくても大丈夫ですよ。十分美味しいです。
　それに、マスターと同じじゃなくてもいいじゃないですか。
　食べる人が美味しいと感じればそれで」

「・・ありがとうございます。村山さんにはいつも心配りをしていただいて・・
　村山さんのおかげでがんばれるんですよ」

私のおかげ？
・・ぼんやりとした目で成沢さんと目を合わせると、はにかんだ口元で視線を逸らした。
顔がうっすらと、赤くなっていた。