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薔薇色に変えて
第8章 想いのままに
成沢さんの、奥さんへの想いはいつしか心の中で静かに眠らせることができるのか、
それに代わるようにしてこの私が彼の中で大きく存在することができるようになるのか。

考えをめぐらせても終わりが見えてこない。
見えてこないけど・・


その時ふっと体の力が緩んだ。
そう、ここまでの人生、私だっていろんなことを乗り越えて
それぞれの出来事を心の中の引き出しにしまってこられたじゃないか。
辛かった事、苦しかった事、今でも胸の内に置いてあるけど
気持ちを切り替えられたじゃないか。
だからきっと成沢さんだって・・


「コーヒー、冷めちゃいましたね、淹れなおしましょう」

私の手を包んでいた彼の手が離れた時、今度は私が彼の手を引きとめた。

「大丈夫、冷めても美味しいのがここのコーヒーのいいところよ」

あいている方の手でカップを持ち、コーヒーを口に含む。
冷める直前くらいの微妙な温度だったが、一口飲んで、
私は顏をたるませて微笑んだ。

「これ、ハワイコナでしょう?」
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