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薔薇色に変えて
第8章 想いのままに

「えっ?ほんと?ブレンド豆のキャニスターを手に取ったはずだけど・・」
慌てふためく成沢さんの手を解放してあげると、
カウンターの角に胸をぶつけながらキャニスターの並ぶ棚の下に立つ。
ミルの横に置いてあるキャニスターの名前を確認すると成沢さんは大口を開けた。
「うわぁ・・間違えた!」
下を見て、今度は棚を見上げる。
顔をひきつらせている成沢さんを見るのはなかなか楽しいものだ。
こんな自然な表情、今まで見たことが無いのだから。
私は高らかな笑い声を成沢さんに浴びせかけた。
「あなたもこんな間違いするのね。逆に安心した。
だって、いつもそつなくされていると私のおっちょこちょいが目立っちゃうもの」
たまにはこんな間違いをするほうがいい。
そのほうが引け目を感じなくてすむ。
ミスをすること、方向を見誤ること、そんな時に傍らにいるパートナーに
慰められたり意見をもらったり、そして共に出口を探す。
そういう相手はいないよりいる方がいい。
慌てふためく成沢さんの手を解放してあげると、
カウンターの角に胸をぶつけながらキャニスターの並ぶ棚の下に立つ。
ミルの横に置いてあるキャニスターの名前を確認すると成沢さんは大口を開けた。
「うわぁ・・間違えた!」
下を見て、今度は棚を見上げる。
顔をひきつらせている成沢さんを見るのはなかなか楽しいものだ。
こんな自然な表情、今まで見たことが無いのだから。
私は高らかな笑い声を成沢さんに浴びせかけた。
「あなたもこんな間違いするのね。逆に安心した。
だって、いつもそつなくされていると私のおっちょこちょいが目立っちゃうもの」
たまにはこんな間違いをするほうがいい。
そのほうが引け目を感じなくてすむ。
ミスをすること、方向を見誤ること、そんな時に傍らにいるパートナーに
慰められたり意見をもらったり、そして共に出口を探す。
そういう相手はいないよりいる方がいい。

