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薔薇色に変えて
第1章 喫茶・薔薇色

その事があってからすぐ、だったと思う。
職場の飲み会で隣に座った和幸と話を弾ませた。
同じ部署の和幸とはこれまでだって、忘年会やら新人歓迎会やらで隣り合わせたのに、
その日は今までと違って互いの心の奥深くまで入り込もうとするかのように
いろんなことを語り合った。
そして帰り道、2人だけで二次会をし、
日付が変わる頃、私達は
安っぽいネオンに彩られたラブホテルの門をくぐった。
翌年和幸は転職をして、職場は離ればなれになってしまったが
交際は順調に進んでいた。
石の上にも三年ということわざを笑いながら、
そろそろ恋人から夫婦に変わろうかと意識し始めた頃に父が倒れ、
私の生活が変わった。

