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薔薇色に変えて
第9章 薔薇色に変わる
「けっこうな大荷物だから帰りに寄って持って帰ればいいよ。
 どうせ寄るんだろうけど?」

紙袋をカウンターの裏へとしまう小此木さんの、最後の言葉が引っかかった。

「ちょっとマスター、どうせ寄るって、どういうこと?」

怪訝な視線を斜めに送りつけると、4人のオヤジはいっせいに鼻の下を伸ばした。

「どうやら無事に納まったらしいじゃないか」

「え?・・」

私の頬はピクッと痙攣した。

「成沢さんとだよ。これで俺たちの計画は見事成功したわけだ、よかったよかった!」

桜井さんはなぜだか丸いお腹をさすりながらだらしなく笑ったが、
すぐさま小此木さんに背中を小突かれてあわあわと笑顔をひっこめた。

そのやり取りを見て、私はすぐにピンときた。
この、一見良い話の様な慰安旅行は、
企みも含まれているのではないか・・?

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