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薔薇色に変えて
第2章 寂しそうな客


その日、午後から横浜の駅前のデパートに出向き、
1か月後に始まるシルク商品フェアの打ち合わせをしてきた。

会社に戻るために駅のホームで電車を待っていると、
人がまばらのホームで見覚えのある男の姿を見つけた。

・・あれ?あの人・・

そう、喫茶・薔薇色で見た、あの寂しげな男だった。
薄い影と、自分の存在を消したいように体を丸める立ち姿に、
記憶がすぐに戻ってきた。

あの人はこのへんの人なのか、と彼のほうにむかって歩いていこうとした時、
私はギョッとして一瞬立ち止った。
だが次の瞬間、短い距離だが猛ダッシュして男の腕を掴んだ。

突然腕を掴まれた男は、はじけるような表情を見せながら驚いていた。
そんな彼に、私はたぶん鬼のような形相で大声をあげた。

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