この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
薔薇色に変えて
第4章 金曜日の常連
「そんなに怒らなくてもいいじゃない?
 そもそも村山さんが引っ張ってきたんだよ、彼のこと」

小此木さんの一言は見事に私を撃沈させた。
その通り、成沢さんにとんでもない誤解をふっかけて、
この喫茶・薔薇色に連れてきたのはこの私なのだ。

「責任もって面倒見ないと、でしょ?」

付け加えられた小此木さんの言葉に、
それみろというしたり顔で桜井さんはコーヒーを飲み干す。
そしてしぼんだ私に一言。

「ほら、会社行く時間だよ」

「えっ!」

時計を見るといつもの時間を5分過ぎている。

「ほんとだ!行かなきゃ!」

慌てて立ち上がり用意していた500円玉をマスターに渡そうとしたら、
勢い余って床に転げ落ちてしまった。
拾おうとして椅子に頭をぶつけた私に、

「いいよ、拾っておくから。はい、いってらっしゃい!」

その言葉にありがたく甘え、すみませんと叫びながら、
カウベルが落ちるぐらいの勢いでドアを開けた。


/136ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ