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薔薇色に変えて
第5章 思いがけない報告
成沢さんは目を伏せ何度か頷き、それから私にまっすぐな目をむけた。
「村山さんは・・すべてを受け入れながら動き続けてきたんでしょうね・・
きっと無駄に時間をやり過ごすなんて事、なかったんだろうなこの人は、と
私にはそんなふうに見えます。しっかりとした人なんだろうなって」
あまりにも過大評価な言葉をいただいてしまい、
いいのだろうかと申し訳なさを感じた。
私はそんなに時間をうまく使えなかったのに。
「私なんか無駄に時間を過ごしている代表選手みたいなもんですよ」
見かけ倒しですよ、と笑ってみせた。
「月日の流れは早い・・本当に早い。
一日、一週間、一ヶ月、そして一年・・
一日が24時間あるなんて信じられない。
もっと少ないんじゃないの?って。
朝起きて、会社に行って、仕事をはじめてからもうお昼?ってなって、
昼休みが終わったら後は終業に向かって頑張って。
お疲れさまって会社を出てそのまままっすぐ家に帰る。
そして夕飯を食べてお風呂に入って寝る・・
その繰り返しであっという間に日が流れてしまう・・
ここまでもそう、これからだってきっと・・
この単純な、なんの変哲もない毎日は 歳を取るためだけのものなんじゃないかって」
「村山さんは・・すべてを受け入れながら動き続けてきたんでしょうね・・
きっと無駄に時間をやり過ごすなんて事、なかったんだろうなこの人は、と
私にはそんなふうに見えます。しっかりとした人なんだろうなって」
あまりにも過大評価な言葉をいただいてしまい、
いいのだろうかと申し訳なさを感じた。
私はそんなに時間をうまく使えなかったのに。
「私なんか無駄に時間を過ごしている代表選手みたいなもんですよ」
見かけ倒しですよ、と笑ってみせた。
「月日の流れは早い・・本当に早い。
一日、一週間、一ヶ月、そして一年・・
一日が24時間あるなんて信じられない。
もっと少ないんじゃないの?って。
朝起きて、会社に行って、仕事をはじめてからもうお昼?ってなって、
昼休みが終わったら後は終業に向かって頑張って。
お疲れさまって会社を出てそのまままっすぐ家に帰る。
そして夕飯を食べてお風呂に入って寝る・・
その繰り返しであっという間に日が流れてしまう・・
ここまでもそう、これからだってきっと・・
この単純な、なんの変哲もない毎日は 歳を取るためだけのものなんじゃないかって」