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薔薇色に変えて
第6章 見守りながら・・
「うわぁ、じゃあ成沢さんの淹れてくれるコーヒーを飲める日も近いってことね。
楽しみだわ。成沢さん、待ってますよ」
はい、と照れ笑いを見せる成沢さんの顔を見て、私はあらためて感じる。
イイ男だ、と。
穏やかさ、ひた向きさ、一生懸命さ。
未知の世界を自分のものにするべく頑張っている姿が顔ににじみ出ている。
そんな男に私はますます魅かれていった。
「お客さんお客さん、そんなに弟子を見つめていてもコーヒーは出てこないよ、
注文してくれなきゃね」
小此木さんの意地悪にヒィッと息をのみながら体をのけぞらせる。
恥ずかしくて恥ずかしくて、おどけたポーズでその場をやり過ごす事しか
できないでいる私にご注文は?と冷静な声で聞いてくる成沢さんも、
マスターとグルになることにすっかり慣れていた。
「マスターったら、私をからかう事まで弟子に教えてるの?」
カウンターの中の2人は仲睦まじい親子のように、
興奮の湯気を出している私を見て笑い声をそろえていた。
楽しみだわ。成沢さん、待ってますよ」
はい、と照れ笑いを見せる成沢さんの顔を見て、私はあらためて感じる。
イイ男だ、と。
穏やかさ、ひた向きさ、一生懸命さ。
未知の世界を自分のものにするべく頑張っている姿が顔ににじみ出ている。
そんな男に私はますます魅かれていった。
「お客さんお客さん、そんなに弟子を見つめていてもコーヒーは出てこないよ、
注文してくれなきゃね」
小此木さんの意地悪にヒィッと息をのみながら体をのけぞらせる。
恥ずかしくて恥ずかしくて、おどけたポーズでその場をやり過ごす事しか
できないでいる私にご注文は?と冷静な声で聞いてくる成沢さんも、
マスターとグルになることにすっかり慣れていた。
「マスターったら、私をからかう事まで弟子に教えてるの?」
カウンターの中の2人は仲睦まじい親子のように、
興奮の湯気を出している私を見て笑い声をそろえていた。