この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
薔薇色に変えて
第7章 突然あたえられた二人だけの時間
「心配しなさんな。だいたい、成沢さんが言いだしたんだから、
自分がモーニングをやりますからって。
村山さんのために店を開けますって、言ってくれたんだから」
「え・・?そう、なの?」
私のために・・
その言葉に呼吸をすることを一瞬忘れたかと思うくらい、息をのんだ。
成沢さんが私のためにわざわざ店を開けてくれる。
朝の憩いのひと時を、一緒に過ごしてくれる・・
その想いを、特別なことであってほしいと、体を熱らせる私がいた。
「それで、どこへ行くの?」
あまり黙って喜びに浸っているとまた何を言われるかわからないと、
声を上ずらせながら旅先をたずねた。
「大桟橋から出る船の旅だよ。神戸、四国、最後は九州。
で九州を観光して飛行機で帰って来るっていうやつなんだ。
ワイフが生きている頃ね、いつか豪華客船に乗って世界一周の旅なんてしたいねって
言ってたんだけど、叶わなかったからさ。
オヤジ4人でのんびり船旅ってわけ。だから一週間もかかるのよ」
自分がモーニングをやりますからって。
村山さんのために店を開けますって、言ってくれたんだから」
「え・・?そう、なの?」
私のために・・
その言葉に呼吸をすることを一瞬忘れたかと思うくらい、息をのんだ。
成沢さんが私のためにわざわざ店を開けてくれる。
朝の憩いのひと時を、一緒に過ごしてくれる・・
その想いを、特別なことであってほしいと、体を熱らせる私がいた。
「それで、どこへ行くの?」
あまり黙って喜びに浸っているとまた何を言われるかわからないと、
声を上ずらせながら旅先をたずねた。
「大桟橋から出る船の旅だよ。神戸、四国、最後は九州。
で九州を観光して飛行機で帰って来るっていうやつなんだ。
ワイフが生きている頃ね、いつか豪華客船に乗って世界一周の旅なんてしたいねって
言ってたんだけど、叶わなかったからさ。
オヤジ4人でのんびり船旅ってわけ。だから一週間もかかるのよ」