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禁煙チュウ
第2章 戸惑う
「また飴食べたんですね」
「あ、ああ」
ゴミ箱にはさっき捨てた飴の包み紙。
目ざといなぁ……。
「いい加減虫歯になりますよ」
「……俺、歯ぁ丈夫なんだよ」
「んー、もっといい方法があると思いますけど」
「いや、俺甘いもん好きだし」
「ちょっと前もう飴あきた~って言ってたじゃないですか」
「覚えてねぇな」
ふ~ん、と意味ありげに石井は鼻を鳴らして買い物してきたものを片し始めた。
洗い物をしながらそのテキパキした動きを横目で見る。
働き者だし、いい子なんだよなぁ。
確かに、さっきの奴が言ったように結構可愛いと思う。
背は俺の肩位。
ポニーテールにした髪が動きに合わせて揺れている。
猫みたいな目。あれに見つめられるとなんだか俺は身動きできなくなる。
黒のエプロンの下に、今日はタイトなニットを着ていて胸が目立つ……
「宮田さん」
「どわぁっ」
急に石井がこっちを向いて、心臓が飛び跳ねた。
「?」
「あ、いや、なに?」
ドッドッドッと鼓動がうるさい。
見てたの気付かれたかな……。
「おつりです、買い物の」
「あぁ、はいはい……」
ぴっぴっと水を切った手を差し出しかけて、引っ込める。
「え」
「……そこに、置いといて」
顎でカウンターを示す。
「あ、ああ」
ゴミ箱にはさっき捨てた飴の包み紙。
目ざといなぁ……。
「いい加減虫歯になりますよ」
「……俺、歯ぁ丈夫なんだよ」
「んー、もっといい方法があると思いますけど」
「いや、俺甘いもん好きだし」
「ちょっと前もう飴あきた~って言ってたじゃないですか」
「覚えてねぇな」
ふ~ん、と意味ありげに石井は鼻を鳴らして買い物してきたものを片し始めた。
洗い物をしながらそのテキパキした動きを横目で見る。
働き者だし、いい子なんだよなぁ。
確かに、さっきの奴が言ったように結構可愛いと思う。
背は俺の肩位。
ポニーテールにした髪が動きに合わせて揺れている。
猫みたいな目。あれに見つめられるとなんだか俺は身動きできなくなる。
黒のエプロンの下に、今日はタイトなニットを着ていて胸が目立つ……
「宮田さん」
「どわぁっ」
急に石井がこっちを向いて、心臓が飛び跳ねた。
「?」
「あ、いや、なに?」
ドッドッドッと鼓動がうるさい。
見てたの気付かれたかな……。
「おつりです、買い物の」
「あぁ、はいはい……」
ぴっぴっと水を切った手を差し出しかけて、引っ込める。
「え」
「……そこに、置いといて」
顎でカウンターを示す。