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禁煙チュウ
第6章 酒は飲んでも飲まれるな
「宮田さん、お水」
後ろから石井の声がかかる。
どんな顔を向ければいいのかわからない。
黙っていたら「置きますね」と石井が言ってコトンとコップが机に置かれる音がした。
真中さんが俺の頭をつつく。
「お水ですよ~店長さ~ん」
うぅ、わかってますよ。
「……あいつが何考えてるのか俺にはさっぱりですよ」
呻るように言うと、真中さんがちょっと考えてこう言った。
「……もしかして、しちゃったの?」
「はっ!?」
心臓がドカン! と跳ねた。
反射的にガバッと起き上がってから、しまった、と思う。
こんな反応してしまったら。
「しちゃったって、な、な……」
いかんと思いつつ、声が上ずる。
「エッチ、しちゃったんじゃないの?」
平然と言い放つ真中さんを立木さんが止める。
「ちょっと、真中ちゃん!」
真中さんは余裕の笑みで、俺は力が抜けてガックリとうなだれた。
まったくなんなんだ。女ってのはどいつもこいつも。
「……俺は、話をするつもりだったんですけど」
石井の方は怖くて見れない。
苦し紛れの言い訳をするように呟いた。
「話って何の話よ?」
「それは、その」
「もう別れてるんでしょ? 話もクソもないんじゃない?」
真中さんがケロッとした声で言う。
「そう、なんですかね」
「そうだと思うけど」
後ろから石井の声がかかる。
どんな顔を向ければいいのかわからない。
黙っていたら「置きますね」と石井が言ってコトンとコップが机に置かれる音がした。
真中さんが俺の頭をつつく。
「お水ですよ~店長さ~ん」
うぅ、わかってますよ。
「……あいつが何考えてるのか俺にはさっぱりですよ」
呻るように言うと、真中さんがちょっと考えてこう言った。
「……もしかして、しちゃったの?」
「はっ!?」
心臓がドカン! と跳ねた。
反射的にガバッと起き上がってから、しまった、と思う。
こんな反応してしまったら。
「しちゃったって、な、な……」
いかんと思いつつ、声が上ずる。
「エッチ、しちゃったんじゃないの?」
平然と言い放つ真中さんを立木さんが止める。
「ちょっと、真中ちゃん!」
真中さんは余裕の笑みで、俺は力が抜けてガックリとうなだれた。
まったくなんなんだ。女ってのはどいつもこいつも。
「……俺は、話をするつもりだったんですけど」
石井の方は怖くて見れない。
苦し紛れの言い訳をするように呟いた。
「話って何の話よ?」
「それは、その」
「もう別れてるんでしょ? 話もクソもないんじゃない?」
真中さんがケロッとした声で言う。
「そう、なんですかね」
「そうだと思うけど」