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禁煙チュウ
第8章 はじめて その1
石井の下から腕を抜くと布団に肘をついて体を起こし、そのまま石井の上にのしかかった。
片足を石井の足の間に割り込ませる。

見下ろすと息の上がった石井の顔が見える。
俺たちの唾液で濡れた唇が、間接照明の光を受けて光っている。
それを拭うように指で唇を撫でた。

ふにゃりと柔らかく潰れた唇に指を差し入れる。
歯を押さえて開かせると、舌を差し入れた。
「ん、ぅ……」
石井がくぐもった声を漏らす。

口の中を探ると、石井の舌は奥の方へ逃げていく。
追いかけて舌先で撫でると石井はぎゅっと目を閉じた。
意外に、というかあんまり慣れてない……のかな。

いつもやられっぱなしの俺にスイッチが入る。
舌をさらに伸ばして石井の舌を掬い上げるように絡める。
温かくてヌルリと滑る感触。
むちゃくちゃに搔き回したくなるのを堪えてゆっくりとくすぐるように動かす。

石井の体の力が抜けていくのが解る。
おずおずと、応えるように舌が絡んでくる。

あぁくそ、可愛い。

我慢できずに舌を深く差し入れるとちゅうっと吸い付いた。
「ンッ……んんっ……」
熱くざらりとした表面を吸いながら擦り合わせる。
官能的な感触にすっかり夢中になる。

甘い、気がするのはなんでだろう。
ジンジン頭の後ろが痺れてくる。

いよいよズボンの中がヤバイことになってくる。
いやいや、こんな流れで、みたいな感じでいいのか?
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