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帝都被虐奇譚 美少女探偵助手の危険な冒険、ふしだらな願望
第5章 責苦に耐え忍ぶ紀子が聞かされた衝撃の秘密
「しかし、いくら健気に想い人に操を立てようとも、君は私の‘淫力’で、その肉体をに刻み込まれた今宵の虜囚生活の悦びを忘れられなくなる。いや、すでに、悟っているのだろう、君は自分のひた隠しにしてきた密かな性癖に?」
 これまた図星でした。この悪魔のように残酷で、そして、一人の非力な少女である自分を性的に弄ぶこの怪盗の下から、一刻も早く脱出したいと思う一方、幼いころから密かに抱いていた『恥的妄想』が露わになってゆくことを実感していました。

幼き日、母に抱かれて呼んでもらった絵本の挿絵。悪い魔女に魔法を使われ騙された少女が縛られ、檻に入れられ、王子様の救出を待つ…。そのお姫様を自分に置き換え、奇妙な心理的悦楽に浸った少女時代の密かな願望。誰かの虜になることへの潜在的欲求を密かに自覚した瞬間でした。それは、今、この稀代の怪盗にさらわれ、拷問を受けることで実現したわけです。このふしだらないたぶりに燃え上がり、痴態を晒すことにすら、心臓を高鳴らせる自分がいます。宿敵の鉄仮面に良いように女芯を嬲られ、悶え狂う紀子はもはや、完全に五十面相の術中に嵌ったと言えるでしょう。しかし、紀子はそんな被虐的な陶酔感に加え、責め手の五十面相から衝撃的な話を聞かされることとなります。

「いいことを教えてあげようか、紀子君。篠宮探偵が、君を救出に来ない理由を…。実はね、彼は…」
「う、嘘よ、そんな…。信じないわ!!…」
 五十面相の言葉を否定してみせる紀子。彼女が聞かされたのは、恋する少女が命を投げ出したくなるほどの「ある事実」でした。しかし、稀代の悪党は紀子の女心を踏みにじることを心底愉しむように続けます。
「信じたくなければ、その身で確かめてみるがいい…。さぁ、私に協力すればすべてが解決するというわけだ。もう十分に濡れてきたね」
「貴方のような悪い方に・・・きょ、協力など致しませんわ。わたくし、先生を信じておりますもの・・・うぅ・・・」
 紀子は膣をヒクつかせながらも、抗弁します。
「信じようと信じまいと、それは自由だが、ね。フフフフ…」
「う、嘘だわ…」
紀子は恥辱と、女としての口惜しさに唇を噛み締め、涙します。果たして紀子が聞かされた、ある事実とは…。それは後述すると致しましょう。
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