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17歳の寄り道
第9章 【村上編】化学教師、村上浩輔
慣れた手つきでしばらく刺激を続けた。
詩織が好きだった後背位での、詩織の姿を思い出しながら。

今夜は白川の事は考えない―――そう思っているのに、さっき見たTシャツの胸のふくらみ、けさスカートから見えていた白い太腿が俺の思考をかすめる。


「浩輔…入れて…」

股を開く詩織を想像したはずが、布団の上に両ひざと右頬をつき、俺に尻を向けてくねらせ、俺の名前を呼ぶ白川が脳裏に存在した。

すると指の中にある肉塊がギンと上を向き、先から透明な水滴を漏らす。

「せんせぇ、ああっ、はぁっ、きもちい…せんせい…」

想像の中のいやらしい白川は、きれいな背中を見せる。
俺はその背中をこれでもかというほど舐め回し、いくつものキスマークをつけて穢す。俺の肉塊で容赦なく広げられた白川の秘部は、飛び散りそうなほどの水分を湛え、襞は捲れ、貫かれている。

俺は背後から我が物顔でその透き通るように白い乳房を揉み、白川の両方の乳首を強くつまみながら、淫らな穴へ俺の昂りを突き立てると、ギューっと中が締まった。

「いく、いっちゃうよぉ、せんせぇっ…!」

白い尻を俺に擦りつけながら崩れていく白川を許さず、俺は渾身の力を込めて奥を突き続ける―――。



「ふうっ、うぅっ、白川っ…」

情けない声を出しながら、猛々しく血管の浮き出た肉からまた、背徳の白濁が放たれる。
それを虚しくティッシュで受け取り、すぐにゴミ箱に捨てた。

抜くと少し冷静になり、2階のバルコニーに出て、手すりにもたれながらぼーっと煙草をふかす。

満月は青白くそこにある。


すると、携帯が鳴ったので手に取った。
研究機関時代の上司である山家さんからの連絡だった。
当時から上の方だったが、さらに出世をし、副所長にまでなっていた。昔から詩織のことを気に入っていて、離婚した時は俺以上に落ち込んでいた気さくで豪快な人だ。


『久しぶりだなあ、村上。元気か』

たまに飲みに行く仲であったが、連絡が来たのは1年ぶりか。
山家さんは、うちの高校の卒業生だったため、飲みながら共学化を嘆いていた記憶がある。

「ご無沙汰しています。また飲みのお誘いですか?」

軽口をたたくように答えると、山家さんはがはは、と笑う。


そろそろ研究所に戻って来ないか。

―――という誘いだった。
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