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17歳の寄り道
第10章 【村上編】急転
俺の返事に、白川はつぶらな瞳をさらにまんまるにさせた。
何だよそのリアクション。お前が言いだしたんだろ。
「いいの?先生なのに?この前プリンくれた時だって、見つかったらだめな感じだったのに…」
「俺のズボンずり下げて咥えた奴がよく言うよ。別に俺は、お前ひとり抱くぐらい何てことないよ。オナニーしてるのと変わらない」
鼻で笑って答えた。
それは半分本当で半分は嘘だが、この提案にはボランティア精神もわずかに混じっていた。そして、そこにはもちろん…白川を抱きたいという、薄汚い興味も。
「いいか。条件は絶対秘密。それだけだよ」
真っ赤な顔をして、白川は頷いた。
その後、彼女を送り届けて家に帰った。
少し仕事を片づけ、布団に入った時、白川と交わした約束を思い浮かべ、溜息を吐いた。
「バカな約束してしまったな……」
寝返りを打つが、白川の姿が頭から離れない。
抜かれたせいもあるが、その晩はオナニーする気にはなれなかった。
瞳を揺らして俺を見つめるあの眼差し。あどけない笑顔や、無防備な泣き顔―――。
寂しい時は、抱き締めてやりたい。
あいつが求める時に、そばにいられたら……。
そんな事まで考えている自分に苦笑した。
結局、ずっとあいつのことばかり考えている。恋してるわけでもあるまいし。
あいつも、いくら不安だとしても、やってる事はクソビッチじゃねえか。
これ以上、俺の心を埋め尽くされたくなくて、冷静になろうと思いを巡らせる。
――今日の約束は、あいつにとってもその場のノリだったのかもしれない。本気で言っているわけじゃないかもしれない。
まともに受け取り過ぎるな。
あいつを妄想するのと、実際に抱くのではわけが違う。
入れ込んで痛い目に遭うのは、俺だ。
何だよそのリアクション。お前が言いだしたんだろ。
「いいの?先生なのに?この前プリンくれた時だって、見つかったらだめな感じだったのに…」
「俺のズボンずり下げて咥えた奴がよく言うよ。別に俺は、お前ひとり抱くぐらい何てことないよ。オナニーしてるのと変わらない」
鼻で笑って答えた。
それは半分本当で半分は嘘だが、この提案にはボランティア精神もわずかに混じっていた。そして、そこにはもちろん…白川を抱きたいという、薄汚い興味も。
「いいか。条件は絶対秘密。それだけだよ」
真っ赤な顔をして、白川は頷いた。
その後、彼女を送り届けて家に帰った。
少し仕事を片づけ、布団に入った時、白川と交わした約束を思い浮かべ、溜息を吐いた。
「バカな約束してしまったな……」
寝返りを打つが、白川の姿が頭から離れない。
抜かれたせいもあるが、その晩はオナニーする気にはなれなかった。
瞳を揺らして俺を見つめるあの眼差し。あどけない笑顔や、無防備な泣き顔―――。
寂しい時は、抱き締めてやりたい。
あいつが求める時に、そばにいられたら……。
そんな事まで考えている自分に苦笑した。
結局、ずっとあいつのことばかり考えている。恋してるわけでもあるまいし。
あいつも、いくら不安だとしても、やってる事はクソビッチじゃねえか。
これ以上、俺の心を埋め尽くされたくなくて、冷静になろうと思いを巡らせる。
――今日の約束は、あいつにとってもその場のノリだったのかもしれない。本気で言っているわけじゃないかもしれない。
まともに受け取り過ぎるな。
あいつを妄想するのと、実際に抱くのではわけが違う。
入れ込んで痛い目に遭うのは、俺だ。