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17歳の寄り道
第16章 【千晴編】最初で最後の日
私がなぜこんなにまで夏休みを楽しみにしていたかと言うと……
「先生、海キレイですね?」
「そうだな」
「こんなとこ見つかったらクビですよ?」
「……そうだな」
部屋一面にある大きな窓から、碧い海が見えている。
あまりホテルに泊まったことはないが、ベッドにソファにと豪華な部屋だ。セミスイートの部屋を取ってくれた。
ピカピカのガラスの窓から海を見下ろしていたら、藤田先生が隣に立った。
「クビは困る…」
「大丈夫ですよ。私が守ります」
「頼もしいな」
ふっと見せる笑顔は、みんなの知らない先生の笑顔。
先生は、私が守るよ。
先生の生活は、絶対に侵さないから安心して。
でも、たまに無性に寂しくて、こんなことしてたらクビだよ、なんて…わざと言ってしまう。
バレて立場が危ないのは先生だけじゃない。私だって危ういと言うのに。
もう、先生の事が好きで、切なくて、どうにもならない。
セックスすれば、その想いはさらに強まるだろう。
今夜、初めて先生とお泊まりして、先生と初めてセックスをする。
そして、二人の関係は今日限り、これっきりにする。
それは、藤田先生が出した条件。
一日でも私を受け入れてもらえるのなら、それでもいい。
何でもいいから、私をめちゃくちゃに抱いて壊してくれたなら、この切なさから、逃れられるかもしれない。
「誕生日おめでとう。プレゼントはないぞ」
「そんなのいいです、先生がいるだけで私、幸せです…」
雲ひとつない青空に、かもめが飛んでいるのが見える。
夏の風景から藤田先生に視線を移すと、彼も私に一歩近づいた。
「藤田先生……」
逞しく浅黒いその腕が、私の肩を抱く。
体温の高い、筋肉質でしなやかな身体が、私の体に押し付けられた。
「キスして下さい……」
男に、こんなお願いしたことない。いつも勝手にしてくるし、ましてや自分からセックスして下さいだなんて…頼んだ事がない。
「先生、海キレイですね?」
「そうだな」
「こんなとこ見つかったらクビですよ?」
「……そうだな」
部屋一面にある大きな窓から、碧い海が見えている。
あまりホテルに泊まったことはないが、ベッドにソファにと豪華な部屋だ。セミスイートの部屋を取ってくれた。
ピカピカのガラスの窓から海を見下ろしていたら、藤田先生が隣に立った。
「クビは困る…」
「大丈夫ですよ。私が守ります」
「頼もしいな」
ふっと見せる笑顔は、みんなの知らない先生の笑顔。
先生は、私が守るよ。
先生の生活は、絶対に侵さないから安心して。
でも、たまに無性に寂しくて、こんなことしてたらクビだよ、なんて…わざと言ってしまう。
バレて立場が危ないのは先生だけじゃない。私だって危ういと言うのに。
もう、先生の事が好きで、切なくて、どうにもならない。
セックスすれば、その想いはさらに強まるだろう。
今夜、初めて先生とお泊まりして、先生と初めてセックスをする。
そして、二人の関係は今日限り、これっきりにする。
それは、藤田先生が出した条件。
一日でも私を受け入れてもらえるのなら、それでもいい。
何でもいいから、私をめちゃくちゃに抱いて壊してくれたなら、この切なさから、逃れられるかもしれない。
「誕生日おめでとう。プレゼントはないぞ」
「そんなのいいです、先生がいるだけで私、幸せです…」
雲ひとつない青空に、かもめが飛んでいるのが見える。
夏の風景から藤田先生に視線を移すと、彼も私に一歩近づいた。
「藤田先生……」
逞しく浅黒いその腕が、私の肩を抱く。
体温の高い、筋肉質でしなやかな身体が、私の体に押し付けられた。
「キスして下さい……」
男に、こんなお願いしたことない。いつも勝手にしてくるし、ましてや自分からセックスして下さいだなんて…頼んだ事がない。