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17歳の寄り道
第18章 【碧編】碧の夏休み
千晴たち、ブラスバンド部が出演していたサマーコンサートから一週間後。
いよいよ、遥が会いに来る事になった。

時間の都合上、新幹線の駅近辺で過ごす予定だが、近くにはいくつかラブホもあるし……話はしていないけれど、もしかして、入ったりするのかな。

でも、会えるなら、場所なんてどこでもいい。
元気な遥を見られたら何でもいいのだ。多くは望まない。


「碧、前にも言ったと思うけど、明日お母さん日帰り出張だからね」
「あ、また?そうだっけ。行ってらっしゃい」


母の日帰り出張が何を意味するかと言うと。

凛太の保育園は母の職場のすぐ近くで、出張から帰ってくる時間では保育時間も終わっていて、お迎えが間に合わない。そのため、休ませて自宅で凛太の面倒をみるのだ。


私が電車に乗って保育園まで迎えに行く方法もあるけれど、母が望まなかったので、欠席させることで落ちついている。

義父だけでは凛太の面倒が見られないので、私が家にいる夏休みは出張を受けることにしたそうだ。
先週も出張があり、その日は凛太を連れて千晴たちの演奏を聴きに行った。


母が再婚して凛太を妊娠するまでは、もっと頻繁に出張行っていた。
母の母、つまり私の祖母が他界したのが再婚してすぐだったので、今は実家に頼ることもできず、義父の実家も遠方にあるため、やむなく母は出張を断っていたのだ。

「あんたのおかげで、助かってるよ。ありがとね」

穏やかに母に感謝を述べられると、とても照れた。


明日…遥と会っている時間ぐらいは、家を空けても大丈夫かな。

遥も朝早くからこちらに向かって昼前に着き、夕方には戻って行く。
そのぐらいなら、きっと大丈夫。




―――と、タカを括っていたのが間違いだった……。
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