この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
17歳の寄り道
第28章 【千晴編】誰にも言えない
「ど、どうしたの?千晴」
「ううん!別に何もないんだけどっ……」
はあはあ、息を切らして下駄箱の前まで来た。
碧の手を離し、切れた息を整える。
「いちご狩りはおいしかったよ。次は碧と行く。藤田さんとは行かない。」
「え、えっ?藤田さん、何かやらかした?」
碧は紹介した責任を感じているようで、おろおろと戸惑っていた。
……やらかしてるのは私だよ。
「全然。いい人だったよ。ほんとに」
「そう……ごめんね、いろいろ気を使わせて……。そもそも、私が引き受けなければ……」
あっ、やばい。また碧のウジウジ癖が……。
足元を見ながら固まっている碧の背中を叩き、笑顔を作った。
「碧のせいじゃないってば!今度はいちご狩り、凛ちゃんも連れて行こうよ!」
すると、碧の表情がぱあっと明るくなった。
「あっ、それいいね!凛太絶対喜ぶ!春休みがいいかなぁ」
「そうだね、今寒すぎるしね。風邪ひく……っくしゅん!」
ベストなタイミングでのくしゃみに、碧も私も顔を見合わせる。
「千晴、風邪ひいた?」
「うーん……違うと思うけど……」
「あったかくしなよ、早く寝ないと」
「碧、おかあさんみたい」
そんなことを話しながら、教室まで向かった。
「ううん!別に何もないんだけどっ……」
はあはあ、息を切らして下駄箱の前まで来た。
碧の手を離し、切れた息を整える。
「いちご狩りはおいしかったよ。次は碧と行く。藤田さんとは行かない。」
「え、えっ?藤田さん、何かやらかした?」
碧は紹介した責任を感じているようで、おろおろと戸惑っていた。
……やらかしてるのは私だよ。
「全然。いい人だったよ。ほんとに」
「そう……ごめんね、いろいろ気を使わせて……。そもそも、私が引き受けなければ……」
あっ、やばい。また碧のウジウジ癖が……。
足元を見ながら固まっている碧の背中を叩き、笑顔を作った。
「碧のせいじゃないってば!今度はいちご狩り、凛ちゃんも連れて行こうよ!」
すると、碧の表情がぱあっと明るくなった。
「あっ、それいいね!凛太絶対喜ぶ!春休みがいいかなぁ」
「そうだね、今寒すぎるしね。風邪ひく……っくしゅん!」
ベストなタイミングでのくしゃみに、碧も私も顔を見合わせる。
「千晴、風邪ひいた?」
「うーん……違うと思うけど……」
「あったかくしなよ、早く寝ないと」
「碧、おかあさんみたい」
そんなことを話しながら、教室まで向かった。