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17歳の寄り道
第37章 【藤田編】体育教師、藤田哲
外は、不気味な風の音が続いている。

そんな中、彼女はソファの上で手足の長いしなやかな肢体を折り曲げて、拙い手つきで男の肉塊を懸命に含んでいる。

栗色の髪を揺らし、瞳を潤ませて俺を見上げる。
澄ました雰囲気の彼女が、音を立てながら口いっぱいに頬張る姿に、俺は理性を失いそうになっていた。

「ん、んっ、んふ…っ」

喉の奥まで俺を飲み込むようにし、ずるりと引きあげて先にチュッとキスをして、反応を窺いながら俺を見る。

「気持ちいいですか?」
「ああ……ありがとう」

突き放すための皮肉の言葉も、もう出てこない。

「足を広げて、見せなさい」
「……はい」

彼女はソファの上で長い足を広げた。
指で彼女の中心を弄ると、面白いようにピクンと体を跳ねさせる。

とろとろに蕩けるそこに、人差し指と中指を揃えて、ずぷりと挿入した。

「んっ……」
「どうしてほしい?」

指を一切動かさずに、彼女の耳元で尋ねる。

「う、動かしてください…」
「自分で動いてもいいぞ」

指は動かさずにそのままにしていたら、彼女は腰をくねらせ始め、「ああ…」と恍惚の溜息を漏らした。

若い彼女は、俺に明らかな欲情を抱いている。
それは痛いほどに伝わってくるし、欲情の裏には、自分も昔味わったかもしれない、切なさもある。

俺が彼女に抱く感情は、欲情だけではない。
彼女の肌の柔らかさや、香り立つ女の匂いに、ささくれ立った心がほぐれて落ち着き、いつまでも触れていたい。
これが、癒されるという感覚なのかもしれない。

彼女の腰の動きは次第に激しくなり、俺の指を優しく締めつけ始めたので指を抜き、押し倒して蜜の溢れるそこを吸い上げた。

「んんんっ……!」

一頻り舐めてみても、逆に溢れるばかりで止まらない。
どんどん流れ出てくる。

「よく濡れるな」
「そうなんですか…?誰と比べてますか?」

その瞳に嫉妬の色が浮かぶ。

誰かと比べたつもりはなく、こんなに濡らしてくれるのは、俺にとって悦びでしかなかったのだが――。



今までなら、ここで彼女の期待を打ち砕く発言をしてきた。

でも、今日は……。


「……誰とも比べられないよ。愛してる」



彼女が、唇を震わせる。
瞳からまた涙がこぼれた。
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