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17歳の寄り道
第38章 【千晴編】スタートライン
「俺といたら反対されるぞ」

「それなら、わかってもらえるまで話します」

「親に心配かけるぞ」

「それなら、先生が幸せにして下さい。私が幸せな姿を見たら、心配はされないと思います」

「…………ははっ」

涙声で反論し続けていたら、先生が笑った。

「逆境から始まることなんて、私もわかってます。さっき愛してるって言ったの、撤回させませんからね!」

くっくっと笑い続けながら、先生は優しく目を細めた。

「撤回しないよ。腹決めたから」

先生は私の頬を撫でて、涙を指で拭う。
肩を引き寄せ、苦しいほど強く抱きしめる。

「私、先生のずるくて優柔不断で、女心わかってないところも、大好きですから」

そう付け加えると、先生はどこか安心したように「そうか」と笑っていた。



深いキスを飽きるほど重ねた後。

先生が、大きくて硬いそれを右手で持ちながら、最大限に開かされて蕩け落ちそうな私のそこに、先をぴたりと当ててきた。

涙はまだ出てくるけど、先生が私を見て微笑んでくれるから、もう怖いものなんてない気がする。

めりめりと割られていくような痛さに呻き、先生も動きが止まった。

「い…痛い」
「痛いのか?」
「は、はい……」

先生を好きになってから、誰ともセックスをしていない。
さっきしてくれた指は痛くなかったのに。

「……ちょっとだけ我慢してくれ」

先生は私の肩を抑えて、ぐっと奥に入ったかと思うと、何度か前後に動く。
痛いだけだったのが、甘くジンジンと疼くような感じに変わった。


「これだけ濡れてるなら、大丈夫だと思うけど……」

心配そうに私を見ながら、両手を握り合って、時々キスが降ってきて。

幸せの塊のようなセックスを、先生としている。

私の中に入っている先生の屹立には何の隔たりもなく、先生の肌が私の内側を自由に出入りして、そのたびに甘い声が漏れる。
このまま動いていたら先生と溶けて混ざれるかもしれない。
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