この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
17歳の寄り道
第1章 【碧編】17歳、白川碧
急いで着替えて、男子たちに着替えが完了したことを伝える。
結んでいた髪をするりと解き、ゴムを唇に咥えて、髪を結び直す。

しゅるしゅると結びながら、誰かの視線を感じて顔を上げたら、廊下に3年生がいた。
……え、私を見てる?

目が合ったので手を止めたら、その人はふいっと向こうへ行ってしまった。

「……千晴、今の人知ってる?」
「えー?見てなかった」

まあ、いいか。
用事があるならまたアクションがあるだろう。
気を取り直して千晴と食堂に向かった。


その日の放課後、またサッカー部を眺めていた。
東野君ばかり目で追ってしまう。

彼女になりたいだとか思ったりはしないが、東野君はやっぱり特別だ。
窓枠に頬杖をついて、心行くまで眺めていた。

すると、背後から頭をポンと叩かれた。
頭を押さえて振り向いたら、同じクラスの浅野君だった。
薄茶色の髪をしていて、背が高く、冷めた目をしている。

浅野君は、トラブルメーカーとまで言わないが、サボったり、良くない意味で目立つ生徒だ。特進の中でも成績は悪くはないが、休みがちだったりするので、先生によく呼び出されている。
他科の目立つ先輩とつるんでいたりして、関わるとロクな事がなさそうな、そんな人だった。


「こんなとこで何してんのー」

浅野君は気怠げに私の視線の先を追い、ふんと鼻で笑った。

「白川は東野狙いかぁ。俺あいつ嫌いだわー」

不躾な言い方をする浅野君を、キッと睨む。
さすがに気分を害したことに気付いたらしい。

「ごめんごめん。でもあいつ、彼女いるだろ」
「……そうだね。でも、見てるだけだもん。見てる事しかできないもん…」

つい、弱音を漏らしてしまったら、浅野君が少し驚いた顔を見せた。
バカにされる!と身構えたら、浅野君は真面目な顔で私を見つめ返す。


「もったいねーな。白川とつきあいたい奴なんていっぱいいるのに」

「へ」

「知らねーの?」


慰めてくれてるの…?

すると、浅野君は神妙な顔で顎に手を当てて、私の耳元に少し近づいた。

「碧ちゃん、みんなのオナペットだよ」
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ