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17歳の寄り道
第8章 【碧編】誓い
やばい、どうしよう。
こんなところ見つかったら、終わりだ。

遥はすぐに服を着て、私のシャツを下ろし、雑誌の上に置いてあるスニーカーを取ると、ひらりと窓の外に出ていった。

「は、はる…」

庭に落ちたような音はしていなかったが、遥がケガしていないか気になって、身を乗り出す。

その瞬間、ドアが開いた。

「――あんた、なんて格好してんの!」

上がってきていたのは母だけ。下半身丸出しで、母にお尻を向けて窓の外を見ている私。

……顔から火が出そうだった。

「ごめん…あの…ちょっと着替えてただけだから。何もしてないからっ」
「悪かったわよ、勝手に開けて」

母も心なしか気まずそうにしながら、すぐに去って行った。

これは…一人でしてたと思われてることだろう。
とんでもない場面を見られたが、遥とセックスしてる最中じゃなくて本当によかった…。
ああ、汗が噴き出て止まらない。

窓の外から、くっくっと笑う声が聞こえてきた。
下を穿いて、もう一度窓の外に顔を出すと、物置きの上で遥が笑いを堪えていた。

むうーと怒った顔で遥を見たが、あまりに間抜けな自分にくすくすと笑ってしまった。
遥もそんな私を見て、笑った。


「ちょっと、外出ねえ?」
「……そうだね。」

部屋着に軽くパーカーをはおる。
遥といられるのはこれで最後かもしれないと思ったら、抜け出すことに迷いはなかった。

「あ…靴がない。下まで取りに行けないし」
「後で俺の靴貸してやる。自転車だけ、碧の貸して」

遥と二人乗り。

心躍らせながら自転車の鍵を取る。
部屋の電気を消し、初めて自分の部屋の窓から脱け出した。

屋根から物置きに降り立ち、遥の手を取って、塀から庭に飛び降りる。
頑丈な自転車の鍵を開けて、遥がサドルに跨る。私は靴下のまま走って後ろに跨った。

「つかまれよ」


風を切って、自転車は走り出す。
靴もないし、外に出られるような格好でもないが、全速力で漕ぐ遥にしがみついていた。


「バイク乗りてぇなー!」

うちにバイクで来たら、音でうちの親にバレると思って自転車にしたらしい。
意外と考えてるなぁと笑った。

今日は遥の家にもお父さんがいる。
見つかるといけないから、このまま私の自転車で走ろうということになった。
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