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17歳の寄り道
第8章 【碧編】誓い
国道に出た。
下り坂になっていて、すごい速さで自転車が進む。

「速い~!」
「バイクならもっと楽しいのになあ」
「今度乗せて!」
「ははははっ」

危険な走行だけど、遥と一緒ならこのまま吹っ飛ばされてもいいかなと思える。

ついたのは、先生と来た河川敷。
自転車を止め、遥が靴を脱ぎ、私に差し出した。

「遥裸足じゃん、ケガしちゃうよ、私靴下あるし…」
「いいから履けよ。ケガなんかしねえよ」
「でも…」
「うっせ」

遥は、私の前に跪き、一足ずつ履かせてくれた。そして手をつないで、河辺まで降りる。

さっきの騒動で、二人とも涙は乾いていて。
…でも、私がしたことは許されないことだし、許されるとも思っていない。
許されたところで、遥がいなくなってしまうことには変わりはない。

電車の高架下まで歩いた。普段は住所不定の方がいそうだが、晴れていたからなのか、誰もいないようだった。

不気味で薄暗い高架下。
遥が腰を下ろしたので、寄り添う様に座った。

「なんでいっつも、エッチの最中に邪魔されんだろな」
「そうだね」
「………村上と何回したの」
「1回…」
「…あ、そ」

遥は、両手で顔をごしごし擦り、キッと私を見る。

「村上にやったこと、全部俺にしてよ。あいつがお前にしたこと全部やってやるよ。それで帳消し。その代わり、もうふらふらすんなよ!」

泣きながらキスをした。
もう遥は泣かなくて、私の涙を舐めて、ふてくされたような顔をする。

遥と離れたくない。
私の身体の奥底から愛しさが溢れる。

離れたとしても、終わりにしたくない。


遥のズボンをずり下げて、顔を近づけた。
遥は私の髪をそれは優しく撫でながら、「他の男の握んなっつったのに…」と言う。

遥の、少し弾力が残るそれを全て口に含む。もごもごと口を動かして、ずるりと引き抜いたら、次第に硬さを帯びてきた。

「エロ…。ちゃんとしゃぶれよ」

頬を上気させながら、私を罵る遥に、ゾクゾクした。
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