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第3章 発熱中
ドッドッドッドッ。
朝の通学、通勤時間はとっくに過ぎた頃、ウチのガレージにスーパーカブが停車。
程なくして、玄関が開き夜勤明けの彼が......入って来ません。
どうしたもんかと、玄関に行ってみたら、ヒビキが玄関先で、しゃがんでいた。
「え、え、なにどうした」
慌ててサンダルを履き、ヒビキに近寄る。
「...立ちくらみ」
それだけほざいてそのままの姿勢。
いつもは、活気盛ん献血してもらったら、と思うほどだがちょっと様子が違い戸惑う。
このところ仕事で忙しそうにしていたのに、何故か毎日ウチに来て私を喰い散らかすのをやめない。
私も口では、やめてと言ってるがヒビキとの関係は心地よい。
と、それは置いといてヒビキの元に行き、起きれるかと則す。
ふらりと立ち上がったヒビキの手を取ると熱い。
ぬらりと立ち上がったヒビキと目が合いその眼が熱に潤んでいるのを見て、私の心臓が不正に脈打つのはなぜだろう。
心の一人キャッチボールを一時中断させ、ヒビキを横にするために部屋に移動した。